園児設定で大失敗…ナンバーワンだった女の子が辞める騒動に!
某店舗型風俗店のNさんはシティヘブンで毎月10万アクセスを稼ぐ人気キャストだった。
しかし、そんなNさんは、精神を崩壊させられ辞めてしまう事態にまでなった。
なぜ突然そんな事になったのか?
その原因は、現同店マーケターA氏(同店元キャスト。引退後にマーケターとして雇われる。)による、市場調査を一切しなかった思いつきだけのプロデュースが主因だったと考えられる。
今回のお話は「経営者様」や「責任者様」など、キャストのプロデュースを務める人にとって役立つ内容となる。
他人の失敗から学べる事はたくさんあるため、上記以外の人も興味がお有りであるなら是非お読み頂きたい。
風俗店プロデューサー、園児服を着させて大失敗
まずはその概要を時系列で解説したい。
- アクセスに伸び悩んだNさん、同店の卒業キャストA氏に相談する
- Nさん、宣材写真が全て園児服とさせられ3才という設定にされる
- 結果、大失敗…集客数激減
- Nさん、最凶の気持ち悪い客たちに精神を破壊される
- 毎日泣いていたNさん
アクセスに伸び悩んだNさん、同店の卒業キャストA氏に相談する
2021年初旬、某店舗型風俗店で、同店ナンバーワンキャストNさんは、アクセス数に伸び悩んでいた。
アクセス数というのは風俗広告サイト「シティヘブン」内でのアクセス数である。
「シティヘブン」では、キャスト個人個人が写メ日記をたくさん更新したり、工夫を凝らす等で、自分自身のページアクセス数を自分自身で上げる事ができる。
Nさんは写メ日記を毎日30件以上投稿する努力家だった。
アクセスを上げる方法で最も効果的かつ分かりやすい方法は「たくさん投稿する」事である。
Nさんはそれを信じ実行し、毎月10万pvを超えるアクセスを集めていた。
筆者が知る中で最も多かった月が14万pvを超えており、彼女の悩みとは、その14万が15万にならなくなったといった、とても高い次元での悩みだった。
伸びなくなった原因は、彼女が在籍する店舗エリアでのマーケット上限に達した事が原因であったと筆者は分析している。
当然であるが、その店に通える範囲に住む人(客)の数には限りがある。
しかしながら、彼女は、「伸びなくなった原因は私が投稿している内容が面白くないからだ!」と思い込み、
投稿数を増やしたり、より面白い事、よりエロティックな内容を投稿したらさらに伸びるものだと思っていた。
Nさんは同店を卒業した元キャストA氏に相談をした。
A氏は現役時代、同店におよそ1年在籍、その内の数ヶ月間、高いアクセス数を維持し続けた実績があったという。
同店責任者であるB氏はA氏が辞めたあとも連絡を取り、繋がりを維持していたため、NさんにA氏を紹介、それによりこれが可能となった。
Nさん、宣材写真が全て園児服とさせられ3才という設定にされる
A氏に相談したNさん。
Nさんは顔が小さく全体的に小柄でロリ系な見た目なため、元々客に対し「ロリ系」PRしていた。
しかしながら、Nさんは自ら「ロリ系」PRしつつ、常々「ロリ系アピールすると気持ち悪い客しか来ない、大人っぽい○○さんが羨ましい」と仲の良かった同店キャストの友人を羨ましがっていた。
それでもNさんはA氏のプロデュースを信じた。
園児服を纏い、宣材写真を全て変更、動画まで作成。
動画の内容はA氏が考え、台本まで作成した。
結果、大失敗…集客数激減
某エロ動画配信サイトで観られる「ロリ系」タグが付いた動画を詳しく解析してみた。
ロリ系タグが付いた動画は全166作。
その中の主演女優に設定された年齢を分類した。
幼稚園児 | 1作 |
小学生 | 6作 |
中高生 | 159作 |
もちろん、このデータは、某エロ動画配信サイトでだけの集計であるが、
当然、製作者たちは売れる見込みのない、つまり需要が無いとされるものは作らない。
このデータから読み取れる事実は「ロリコン」と呼ばれる人たちの多くは、その性の対象は15歳前後の少女であり、
幼女がその対象である事は極々稀である事がわかる。
Nさんの元々のロリ系PRも概ね15歳前後の少女設定だった。
敢えてニッチな需要を狙う戦略もあるが、当然洗練した計画が必要となる。
市場調査を一切行わず、思いつきだけでこれを実行したA氏には初めから勝機はなかったと言っても過言ではない。
Nさんは元々の本指名客と、幼女に食いついた少数の新規客を相手にする事になった。
Nさん、最凶の気持ち悪い客たちに精神を破壊される
園児に性的興奮を感じる男性とはどんな人間だろうか?
正常でない事は明らかである。
キャストが精神を病まず欠勤の原因にならない良い客とはどんな客だろうか?
色々な要素はあるだろうが、根本は「他人の気持ちを考える事ができる人間」である。
その逆となる他人の気持ちを考える事ができない人間(客)は、キャストが痛がっていても行為を続行し、無礼な言葉も平然と発する。
「性行為」を知らない小さな幼女にその一方的な性欲を向ける事に躊躇がない人間はどんな人間なのだろうか?
毎日泣いていたNさん
当時筆者は、この店舗の動画編集業務を請け負っていた。
業務を行う中で、私もNさんと業務の話はもちろん、雑談をする事も何度かあった。
以前は明るく笑顔を見せてくれた彼女だったが、幼女企画以降は店舗責任者B氏と深刻そうな顔をしながら何かを話し、泣いている姿も頻繁にみかけるようになった。
見切りを付けたNさんは園児服を着た写真や動画を全て削除し、元の状態に戻したが、精神的なダメージは回復する事はなかったようだった。
その後2ヶ月ほどは毎日泣きながら頑張っていたが、次第に出勤数は減り、最終的には辞めてしまった。
Nさんが元気だった頃、彼女から「私は元々浪費癖がなく、給料の殆どを貯金している」という話を聞いたことがあった。
これを機に引退し現在幸せに暮らしている事を切に願っているが、彼女の人生は確実に変わってしまった。
月間アクセス10万減。この風俗店の失敗から学べる事
同店はNさんを辞めさせてしまった事で
- 彼女が接客する事で得ていた売上
- 彼女が稼いでくれていた月間10万pv以上のページアクセス
これらを失う事となった。
では、こうならない為にどうしたら良かったのか考えてみたい。
そもそもアクセス数を伸ばす必要がなかった
Nさん出勤日の稼働率は常に100%だった。
彼女が待機していた時間はほぼ0。
あったとしても予約客が交通事情などで遅れ、十数分空いたくらいだった。
つまり、アクセス数を伸ばした所で店の売上も彼女の給料も変化が見込めるわけではなかった。
初手で、B氏はNさんにA氏を紹介し、A氏に丸投げしたという経緯があるが、これがそもそもの間違いだったと筆者は思っている。
B氏は、事実を分析し、彼女が努力すべき正しい方向を示してあげられていれば結果は全然違ったと考えられる。
思いつきや勘だけで方針を決めない事。
仮にNさんの集客数が減っていた場合であれば、新規客を増やすために、何かしらのプロデュースをするのは正解だった。
しかし、勘や思いつきだけで実行してしまうのは間違いだと断言できる。
思いつきを形にして、それが大衆に受け、マネタイズできるのは極稀に存在する天才のみである。
何が大勢に受けいれられるのか市場調査は必ず行う事。
そしてそれを実行した結果、どんな客が集まり、それを実際に接客するキャストにどんな影響を及ぼし、継続的に運営できるのかどうか?そこまでシュミレーションすべきである。
エロティシズムを感じられる人間がプロデュースすべき
「思いつきのみ」が悪手である事は間違いないが、上記の事例はさらに悪い事に「思いついた人間が女性」だった事である。
しかもレズビアンではない極一般的なノーマルの女性である。
男性による思いつきならまだ「自分自身が性的魅力を感じる」内容だったかもしれない。
それならばまだ同じ性癖の男性からの需要があったし、どんな客層が集まるかのシュミレーションも「思いつきレベル」で感覚的に想像できたはずであった。
例えば、ラーメンが好きで毎日「究極のラーメンを作りたい!」と研究している人が店主のラーメン屋と、本当はラーメンは嫌いで「実は日本そばが好きなんですよね」という店主がやっているラーメン屋、「行ってみたい」と思うのはどちらだろうか?
根本的に対象に趣味趣向がない人間が「勘」や「思いつき」で何かをプロデュースするなどと、悪手中の悪手としか言いようがない。
Nさんの思い込みを払拭してあげるだけで全て解決した案件だった
上でも述べたが、性風俗店のキャスト個人は、稼働率100%の状態からアクセスを伸ばした事で稼働率が100%以上になる事はない。
Nさんはそれまでアクセス数を伸ばす事に無我夢中になり、本来の意味を見失っていただけだったのだ。
「アクセスが伸びないと悪い事が起こる…」と思い込んでいただけだったのだ。
Nさんのような頑張りすぎるキャストは一定数存在する。
店舗責任者を務める人は同様な相談を受ける事は多い。
その時「本人がそう言うからそうしてあげよう」ではなく、そのキャストにとって何が必要なのかを正しく判断し、正しい筋道を示すのがプロデューサーの役割であると筆者は思う。
風俗店思い付きのプロデュースで大失敗まとめ
筆者は当時、同店から動画編集業務だけを請け負っていた。
「幼児企画」の動画編集の依頼を受けた時、店舗責任者であるB氏に二三言指摘はしたものの、深く追求する事はしなかった。
当然コンサルトして依頼されていれば「絶対にやるべきではない」と強く念を押しただろう。
また、Nさんが園児企画で崩れてから実際に辞めるまで2ヶ月ほどのタイムラグがあった為か、店舗責任者B氏はNさんが何故辞めるまでなってしまったのか、その理由に気が付いていない印象を受ける。
現在も筆者は同店との関係があるが、事を荒立ててメリットがあるわけでもないので何も伝えてはいない。
その為か、A氏はなんの咎めを受ける事もなく、現在は本格的に同店のマーケターとして雇われている。
現在、同店の業績は右肩下がり傾向となっている。
オフィシャルサイトやシティヘブンのページを観ると、A氏が作ったとされるバナーが数点目に入るが、その内容は何を訴求したいのかがとても分かりづらく印象に残らない。
また、Nさん退店後に入れ替わりでナンバーワンとなっていた月間7万アクセスの人気キャストが他店へ移籍してしまったり、相変わらず中堅クラスのキャストが次から次へと退店、他店へ移籍している。
キャスト個人をプロデュースする場合はもちろんの事、店全体の広告の方針なども、それらは実行する前に調査と練り込みがとても重要で、スタッフ複数名で綿密な打ち合わせをし、きちんと決めてから行うべきである。
成功実績がない人間の「勘」や「思い付き」だけで実行すべきではない。